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今日の詩は伊藤比呂美さんの「おかえりなさい」(朝日新聞夕刊の文化欄より)

2011年09月29日

朝日新聞夕刊の文化面、火曜日の「文芸/批評」は詩に関する記事も多くて嬉しいのです。

先日の9月27日(火)夕刊は、
『中原中也の詩 3・11後の心を救う』と題して、
「盲目の秋」の冒頭〈風が立ち、浪が騒ぎ、/無限の前に腕を振る。〉
81年前に書かれた中原中也の詩の言葉が、詩人たちの心をつかんでいる。として、
佐々木幹朗さんの講演会と、辺見庸さんのメッセージが紹介されています。

また「あるきだす言葉たち」も好きで、毎回詩人や歌人の言葉を読むことができます。
今回は、伊藤比呂美さんの詩「おかえりなさい」です。

中庭「今日の詩」に、ご紹介させてください。

◇◆◇ --------------- ◆◇◆

 「おかえりなさい」

          伊藤 比呂美

成田空港にたどりついて
長い通路をゆくがゆくと
階段がある
その先は入国管理
日本人と外国人に分かれる
階段の正面に大書してある
「おかえりなさい」
Welcome や歓迎にいりまじって
ただ、ひらがなで
あれを見るたびにうるうるする
といったのはM美さん
そうそう、そうそう
とこっちに住む日本人たちが
くちぐちにいった
日本にはもう帰らない
ここで老いて、ここで死ぬのだ
「おかえりなさい」
入国管理の役人が
赤いパスポートを閉じて
つぶやいた
空耳だ


◇◆◇ --------------- ◆◇◆

伊藤比呂美さんは、カリフォルニア在住です。
“帰る場所”は皆それぞれにありますね。
うるうるしても、空耳だって、その覚悟のようなものが
切ない感傷を私の胸に雫落ちました。


私も久しぶり(1年ぶりくらい!?)に書いた1篇の詩は、
「ただいま」という題で、“帰りたい場所”が心の中にあるテーマでした。
なので余計に、伊藤比呂美さんの「おかえりなさい」の詩に感じ入りました。


ここで私の拙い詩を載せるのは、とっても気恥ずかしいけれど・・、
自分のブログだからいっかな(笑)。ご容赦ください~。


◇◆◇ --------------- ◆◇◆

 「ただいま」

          五十嵐倫子

どこへ帰ろう?
朝はきちんと家を出たのに
扉がみつからなくて
巨大迷路の中をさまよい歩いている人よ

心をひらけば
その壁をすり抜けられる
ちょっとした角度だったよ
たどりつけるよ

愛する人が 愛してくれる人が
待っていてくれるところが
ほんとうの帰る場所

街路樹の茂る小道を渡り
水色の扉をひらいた人に
私は中庭ノ空 (ここ) から「おかえり」と言おう

◇◆◇ --------------- ◆◇◆

中庭ノ空は、皆さんにとってひと時の帰る場所だと思います。
日常生活のすき間に、ひと時、羽を休めに来ていただけたら嬉しいです。
そしてまた飛び立ち、そしてまたいつか、いつでも、帰ってきてください。
わたしはココで待っています。

Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空
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Author:nakaniwanosora
中庭ノ空オーナー のん です。プロフィール詳細
第一期 『Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空』を経て。2015年2月より、第二期『曜日替わりカフェ@中庭ノ空』がOPENしました!

◎場所
西武池袋線「江古田駅」南口から徒歩8分、「東長崎駅」南口から徒歩10分(千川通り沿い)
大江戸線「新江古田駅」から徒歩7分 のところにあります。

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