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今日の一篇「朝の交響」「桜」

2011年03月31日

今日の一篇には、田口犬男さんの詩をお届けします。

この方の詩は、何だか不思議な世界で、何だか好きです(笑)
詩集も4冊ほど、中庭の「のんちゃんの本棚」に揃っています。


詩集『二十世紀孤児』
 (田口犬男 著/新風舎(1995年))より二編。
 

「 朝の交響 」

        田口犬男

サラダ菜にも
したたかな自己主張がある
アスパラガスにも
ささやかな意見がある
だがほうれん草は言ったものだ

 その手の青くさい議論に
 おれはもううんざりだよ
 おれの知ってるこまつ菜は
 こまっしゃくれているけれども
 才気煥発なやつだった
 あいつは春菊とうまくやっていたのに
 大葉のやつが仲にはいったんで
 おかしくなってしまっただけなんだ

レタスにも
洗いっぱなしの青春がある
ブロッコリーにも
不透明は過去がある
ふきのとうは老婆心から
窓辺の少女を憂慮する
かぼちゃの馬車から窺って

食卓の野菜は
世界でもっともにぎやかな
交響楽団である


-------------------


「 桜 」
        田口犬男

うたたねから目を覚ますと
もうそこには
たくさんの宇宙人が降り立っていた
宇宙人たちは
芝生が気に入ったようすで
陽気にぶつかり合いながら
食べたり 歌ったり
かなしんだり 空を仰いだりしていた
そして桜が吹雪くと
眩しそうに手をかざしたりして

 ほんの一瞬だが
 じぶんたちの記憶をふり返るのだ
 宇宙人たちは
 みな驚くほど人間に似ていた


◇◆◇----------

春は青い葉野菜がにぎやかになりますね。
お皿にたっぷり盛って食べると元気が出ます。
なのに・・放射能汚染で出荷停止になってしまった野菜たちが不憫です。

ようやく暖かくなって、桜がちらほらと咲き始めました。
この詩の宇宙人たちは・・地球に住めなくなった人間が宇宙に脱出した子孫だろうか?
そんな未来もあるかもしれない。いや・・。
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Author:nakaniwanosora
中庭ノ空オーナー のん です。プロフィール詳細
第一期 『Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空』を経て。2015年2月より、第二期『曜日替わりカフェ@中庭ノ空』がOPENしました!

◎場所
西武池袋線「江古田駅」南口から徒歩8分、「東長崎駅」南口から徒歩10分(千川通り沿い)
大江戸線「新江古田駅」から徒歩7分 のところにあります。

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