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詩集『やさしい窓口』を拝読しました。

2011年04月30日

今日は、中庭にみつとみさんとさつきさんが来てくださいました。
さつきさんの詩集『やさしい窓口』(颯木 あやこ 著/土曜美術出版)を拝読しました。
悲しみや痛みが重奏のように織りなして、絵画的で、詩の言葉に深みがあって、ずっしり重みがあるけれど、そこからふわっと飛翔するような・・・。
そうだ、この詩集の言葉たちは、大型の鳥が飛翔する時の大きな翼を重そうに羽ばたかせて飛び立とうと跳躍している時のような・・・感慨を受ける。

一篇、ご紹介させていただきます。


「 水色の卵 」
          颯木 あやこ

創口から
熱い火のような芽が出るのを
朦朧とする心のどこかで
望んでいたのかもしれないが
コロコロと いくつもの無精卵が
私のてのひらに落ちてくるだけだった

それはカッコウの卵のような
淋しい水色をしていて
たぶん 私の涙に似ていたから
少しだけやさしい気持ちになり
ハンカチで包んでやった

どんなに温めても
孵ることのない卵
そんな卵を
愛して守り続ける母鳥もいるのだろうか
いて欲しい
と心から思う

手放せない無意味さを抱えていることも
生きているものの愛だ
哀しいけど 愛だ
もうそれは 意味だ

おやすみ 私の卵たち
都会にうごめく蛇からも
この時代の黒い毒薬からも
どうにか守ってみせるから
緑深い森の泉のほとりで
母鳥に抱かれている夢を
どうか 見てほしい


-----------------------------

あとがきより、颯木さんのお言葉を引かせていただきます。

(夜は、深かった。けれどたとえ世界の七割が悲しみでできているとしても、朝はいつも、なんて美しいのだろう)


ずっしりと深く、読み応えのある詩集でした。
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中庭ノ空オーナー のん です。プロフィール詳細
第一期 『Poem & Gallery Cafe 中庭ノ空』を経て。2015年2月より、第二期『曜日替わりカフェ@中庭ノ空』がOPENしました!

◎場所
西武池袋線「江古田駅」南口から徒歩8分、「東長崎駅」南口から徒歩10分(千川通り沿い)
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